身長は遺伝とは関係ないというのを聞いたことがあります。
身長と遺伝についての論文といったオーソリティな資料がないか調べてみました。
身長の個人差の8割程度は遺伝的要因によって生じていると報告されています
引用→日本医療研究開発機構
遺伝と身長は、傾向は8割って相当大きいじゃないですか!
父親が大きくても母親が小さいと、子供が父親を抜けないという家庭も多く見てきましたので。かなり個人的に納得のいく話です。
我が家の場合
自分の子供は妻が平均より大きめの164センチで、自分は男の平均身長よりずいぶん低いのですが、長男179センチ、次男176センチとなっています。やはり母親がそこそこ大きいと子供も大きいのかなとも思えますね。
太りやすい体質は親から子供へ遺伝しやすいですので、体格、ことに身長に至っては遺伝は関係ないという結論は無謀であるとも思えます。
遺伝は25パーセントほどであるという成長サポートサプリメントの広告に記載されていることが多いですし、まったく遺伝は関係ないという趣意の文面はどこにもありませんでした。
食生活が豊かになった現代は平均身長も10センチ以上アップしており、この差は生活の影響によることが多いでしょう。また、国によっても平均身長が違いますので、食べ物が大きな要因でありましょう。
筆者含めて周りの20人を対象に遺伝要素の信ぴょう性を調査しました
20歳以上をピックアップしています。
人物 | 実測値 | 差 | 計算身長 | 男女 | 父 | 母 |
---|---|---|---|---|---|---|
筆者です | 170.4 | -0.6 | 171 | 男 | 172 | 153 |
筆者妻 | 164 | 6.5 | 157.5 | 女 | 170 | 154 |
筆者長男 | 179 | 3.35 | 175.65 | 男 | 170.3 | 164 |
筆者次男 | 176 | 0.35 | 175.65 | 男 | 170.3 | 164 |
筆者長女 | 163 | 0.35 | 162.65 | 女 | 170.3 | 164 |
友人A | 176 | 6.5 | 169.5 | 男 | 165 | 157 |
友人B | 178 | 8 | 170 | 男 | 164 | 159 |
筆者兄 | 175 | 4 | 171 | 男 | 172 | 153 |
めいっこA | 154 | -3.5 | 157.5 | 女 | 175 | 149 |
おいっこA | 184 | 7 | 177 | 男 | 174 | 163 |
いとこA | 163 | 6.5 | 156.5 | 女 | 163 | 159 |
いとこB | 175 | 6 | 169 | 男 | 163 | 158 |
いとこC | 170 | 4 | 166 | 男 | 162 | 153 |
いとこD | 155 | 2 | 153 | 女 | 162 | 153 |
友人C | 153 | 1 | 152 | 女 | 162 | 151 |
友人D | 165 | 2 | 163 | 女 | 175 | 160 |
友人E | 178 | 7 | 171 | 男 | 163 | 162 |
友人F | 186 | 7.5 | 178.5 | 男 | 180 | 160 |
友人G | 165 | -1.5 | 166.5 | 男 | 162 | 154 |
友人H | 163 | -3 | 166 | 男 | 161 | 154 |
この計算式はカシオのサイトから入手しました→CASIO計算
考察
20人とサンプルとしては少ないですが、かなり信ぴょう性はあります。そのほかの人にも同様なことが言えます。
あと、誤差というのはあるのですが、大体この計算の傾向になります。
両親のうち極端にどちらかが低いと、そちらの要素を引き継ぐというケースがあります。私の知人の社長ですが、彼は身長170センチです。しかし、父親185センチもあるんです。息子の社長が170?なぜ?と思ったら母親が150センチということでした。どうやら母親のほうに似てしまったのでしょう。しかし父親が巨大なため、一般身長になったと推測。
さらに妻の友人ですが、その友人の身長は152センチの小柄、ダンナは175センチ。計算すると172センチが男子想定身長ですが、実際は175センチ。娘さんはなんと149センチ。計算では159センチが想定身長ですが。
おそらく小さい奥さんの傾向が強く出たと推測できます。
両親のうち極端に片親が小さい場合、その傾向を受け継いでしまうことも想定できます。計算結果と乖離してしまう場合は片親が小さい場合が多いですね。はやり遺伝要素は強いです。
まとめ
遺伝要素は確実に存在するが、外的要因、すなわち食生活、ストレスなどが大きく関与する。また、個人差は避けられない。